Jorgeの日記

備忘録と記録です。

薙刀式ちょっとだけ漢字拡張

漢字拡張

前回、「3キーで3文字以上の入力は認識の遅れが発生するし、3キーで2文字の入力は時間の無駄」という旨のことを書いた。これは概ね現在も変わっていないのだが、例外があった。

「私」だ。これは1字なので認識の遅れが生まれないし、3キー使ったとしても同時打鍵で入力する価値がある。そう、漢字だ………………。恐ろしくて目を背けていた漢直が、思ったよりすぐそばにいた。とはいえ、漢直をガチでやるほどの気合はなく……

「薙刀式と頻出100字くらいをショートカットで組み合わせた配列でも考えてみようかな……」みたいなことを考えていた。

かな配列から漢直を呼び出す

探してみたら、やっぱり先駆者がいた。とはいえ、これでもなお多い。無作為に配置された10面300字は覚えられる気がしない。それ以外にも、4キーは流石にショートカットとして多い。あと私はDvorakJが結構気に入ってる。ので、「ある程度元の薙刀式の並びと関連した形で」「さらに絞った漢字を」ショートカットにいれてみるというのを考えてみることにした。

DvorakJは混ぜ書きができない(漢字は送れるが、送った時点で確定されてしまう)ので、熟語で使われる語は候補から外す。

  • 漢字1字で単語を形成する文字(ex:私、左、右)
  • 漢字1字が語幹になり、ひらがなを活用語尾として伴う文字(ex:言(う)、思(う)、)

の2つに絞って考えてみたいと思った。あとはTwitterで使用されている漢字のうち上位1000個くらいを見ながら候補を絞っていく。

絞って……いったのだけど……それでも結局レイヤー10面を超えはじめた。ので、「漢字1字が語幹になり、ひらがなを活用語尾として伴う文字」は候補から外した。また、「漢字単体で接頭辞・接尾辞のようにはたらく字」を考えると良いという指摘があったので、それを候補に入れてみた。

結果として出来たのがこんな感じ

執筆のテンポを崩したくない(あれこれ考えながら漢直するくらいなら普通に入力したほうが早い)ので、極限まで絞って、2面に。基本的に使用を想定している読みと、薙刀式のかなの配置を一致させて配置した。そのせいで置きたかったけど読みが被って候補から外れた漢字もたくさんあったが……

中段面はとにかく使う通常の漢字。上段面には漢数字、数字の単位、あとはそれに関連した「約」「数」を置いた。

これくらいならテンポを崩さずに導入できるんじゃないかな…………かなり少ないから効果も薄そうだけど。

余談

そして前に書いた記事が早速作者の目にとまったらしい

【薙刀式】二週間使った人の感想

HHKBは一般のキーボードに比べれば、 45gの押下圧は軽いが、 ずっと薙刀式を打ち続けるには重いかもね。

実際そう、というか、2キー同時押しまでなら問題ないのだけど、3キー同時までいくと、キーからの反発が無視できない大きさになってくる。編集モード(私はまとめて拡張入力と呼んでいるが)を多用すればするほど、もう少し軽いキーが欲しくなる。

Yushakobo Fairy Silent Linear Switch

その流れでこれが良さそうだったので買った。あとロウスタッガードキーボードを窓から投げ捨てろという意見ももらっていたので、カラムスタッガードのキーボードも1つ買ってみた。

Corne V4 Cherry

薙刀式の編集モードは、 縦書きの物語執筆に特化したものではあるが、 特に右手1面の、 移動選択再変換のセットは使いやすいため、 これだけは横書き版にでも改造して体験していただきたい。

カーソル移動に関しては、連打すると誤作動することがあって、安定を取って通常の矢印キーまで戻った。1文字程度ならBとYで移動することもあるけど……

再変換に関しては、試しにもう一度設定してみた。私は普段、誤字はガッとまとめて消して再入力してしまうので使わないと思って消してしまった機能だった。が、使ってみると思いの外悪くないなという感じ。

薙刀式はセンターシフトなので、 親指の使いすぎをさけるため、 ショートカットの始動キーを、 DFを押しながら、JKを押しながら、 のように2キーにしている。 3キーを同時に押すことはないだろう、 というアイデアを用いているわけだ。

これは初めてみたときからかなり良いアイデアだと感じていた。3キーなら他の入力とも干渉しないし、面を多くとれるから思う存分機能を振れる。

最終的に薙刀式を使うかどうかはまだ保留中だが、他の配列に手を出すとしても、(もしくはqwertyに戻るとしても、)3キー同時押しで面を移動してショートカットを作る仕組みは継続して使っていくと思う。

リアルタイムのテキストチャットをかなりする都合上、最終的には瞬間速度を求めて順次配列に手を出すか、qwertyに戻して運指の最適化で手の方を最適化するかに落ち着きそうな気はするんだよな…………薙刀式の発想とか、同時打鍵の入力テンポみたいなものはかなり好きなんだけど。

進捗

結果として今の薙刀式はこんな感じ